Voice of participants【Episode 01】

Voice of participants【Episode 01】

固の研修を導入いただいている企業様に本音を聞き出すインタビューシリーズ。
第一弾は、日本マクドナルド株式会社 レストランソリューション本部 オペレーションデザイン&ソリューション部の濱川一也さんです。2022年2月に実施した「課長2.0研修」について、代表の前田鎌利との対談スタイルでお届けします。
(取材・構成/堀口友恵)

リモートワーク下で感じていたスピード感の低下。研修を通じて、リーダーとメンバーのコミュニケーションを見つめ直すきっかけに。

―まずは濱川さんが普段どのような業務をしているかお聞かせください。―

濱川 一也(以下、濱川):説明がなかなか難しいのですが(笑)、店舗でのオペレーションや厨房機器を開発する仕事をしています。

前田 鎌利(以下、前田):御社は常に新しい仕組みを導入されていますよね。例えばモバイルオーダー、使い出してからめちゃくちゃ早くなりました。

濱川:ありがとうございます!早くなった一方で、よりお客様に満足していただくために、常に次のアクションを考えています。

前田:常に時間短縮や効率アップに向けて動いているんですね。

そのような日々明確なKPIがある濱川さんのセクションに向けて、今回「課長2.0」研修をさせていただきました。これまでにどのような課題感を感じられてたんですか?

濱川:私たちのチームは常にアクションを起こしていくことが求められます。

日々発生する課題に対応していくには、クイックにチームを集め、予測を立て、次のアクションを決めて、GOして、リキャップして…と、サイクルを早く回していかなければならないのですが、リモートワークに変わってからそのサイクルが「あれ、遅くなってきていない?本当にサイクルまわしている?」と感じるようになったんです。

前田:遅く、というと具体的には?

濱川:まずは物理的なところですが、これまでは問題点に対してクイックに集まって、あーでもない、こーでもないと言いながらディスカッションし、提案を固めて…ということが出来ていました。しかしオンラインになると、それぞれのレスポンスが遅くなってきていて。チャットツールなどの導入を進めたのですが、それも人によってスキルの差や温度感の違いがあり、スピード感が落ちたかも、回している実感が感じにくくなったということがひとつです。

もう一つは、メンバー個々の差に気付きにくくなった点です。

先に進んでる人がどんどん進めて回していって、遅れている人がどんどん置いてけぼりになっている。特に新しく部署に来た人たち、つまり元々オフラインでやっているスタイルを知らない人たちは、これでいいのかなという手探りの状態でもありました。このフワッとした空気感をなんとかしたいと思っていました。

前田:そういった2つの課題に対して、今回研修を実施して率直にどのように感じられましたか。

濱川:今回、事前に相談させていただいたように「全員参加」型にしたんですね。

リーダーの思いとメンバーの思いがなかなか合致しない、コミュニケーションしきれていない現状を解決するためには「リーダーがどんなことを学んで、どんなアクションを取ろうとしているか」を共有する必要があると感じました。

まずリーダーはまずしっかりと「課長2.0」研修を把握する。部下はリーダーが学んでることを聞きながら「これからチームはこういうふうに進んでいくんだ」という方向性を理解する。ここが合致することで、チームのアクティビティがクリアになり、上司と部下が同じ基準、目線でワークを進めることで、歯車が回り始めるのではないかというのが大きな期待としてありました。結果から言うと、研修を経て今そこがちゃんと動き始めているなと感じています。

前田:この研修が、リーダーとメンバーがコミュニケーションを深める場、そしてお互い何がやりたいのかがわかる場になった、と。

濱川:具体的な変化としては、チームによって1on1やチーム会議がないという問題点が浮き彫りになったり。「あれ、みんな1on1やってたんじゃないの?」って(笑)思いましたが、研修を通じて重要さを認識して、改めて設定する機会になったようです。あとは部下からZoom会議のオープニング雑談、トークを積極的にやるようになってくれました。

僕も割と自分から喋る方なんですけど、Zoomに入った瞬間にメンバーから積極的にコミュニケーションをとってくれるようになったのは、大きな変化があったなと感じました。

前田:いいですね!

研修の中でも「コミュニケーションを深めよう」「丁寧なコミュニケーションを取ろう」って話をお伝えしましたが、今までは上司の皆さんや濱川さんの独壇場になっていたようなところも(笑)、皆さんが自分のことを積極的に話すようになってきた、ということですね。

濱川:そうなんですよ。これまでうちのメンバーは雑談に対してネガティブな感情を持っている方もいました。それは上司側が喋り過ぎてたんですね。笑

そのネガティブ感情がなくなったというか、みんなが「あ、雑談って必要なんだ」って感じるようになりました。その雑談も「あ、もう8分も話しちゃったから、本題に移りましょうか」といったふうに声かけをしたりと時間管理も出来ています。

前田:コミュニケーションだけでなく、会議の時間マネジメントにも意識が向いていらっしゃいますね。濱川さんご自身の研修を受けての変化はありますか?

濱川:「喋りすぎないようにする」を意識するようになりました。

これまで「あれはどうなった?これはどうなった?」と質問を投げかけることが多かったんですが、それをやめることで部下からの報連相が増えました。

前田:部下の方から自主的にレポートするようになったのですね。

濱川:そうですね。これまではタスク管理において「そういえばさ、忘れてない?」とこちらからネガティブトーンで声かけすることもありました。いまは会議や1on1の時に「あ、これもいいですか」「あの件なんですけど」「この件、報告しといたほうがいいかなと思って」と部下からレポートしてくることが増えました。

不安な時もあるんですけど、部下から「あの件ですが、シカトしてるわけじゃなくてもうちょっと待ってください」と言ってくれると、「了解!あ、それより先にこっちをお願いしていい?」とこちらもポジティブな声かけに代わっていくんです。

前田:そこでまた優先順位の見直しになるきっかけにもなる。
スピード感が求められる業務だからこそ、報連相を通じて優先順位の確認ができることでお互いにメリットが出てくるんですね。

その場だけの学びではなく、行動として根付く。企業の課題感に合わせて処方箋のように打ち手を提案してくれる研修。

前田:濱川さんとはもう約5年のお付き合いですね。

最初は社内プレゼンの研修からご依頼をいただきました。

濱川:そうですね。「社内プレゼンの資料作成術」を私の上司が読んで「連絡してみない?」って話になり問い合わせて、そこからのスタートです。

―濱川さんにとって、前田の研修の1番の魅力、惹かれる部分はどこですか?―

濱川:内容はもちろんいいんですけど、「人」ですね。

さまざまな講師がいると思いますが、「この人の話だったら聞いてみようかな」ってところから入っていって、内容を「理解しよう」、終わったら「次に活かしてみよう」という意識になると思います。その中でいつも「鎌利さんから話を聞きたいな」と思わせてくれる。なんて言ったらいいんですかね、魔法ですかね(笑)。

前田:ありがとうございます!

研修時の休憩でも、濱川さんの上司の方がメンバーに「どう?いいでしょ?」と言ってくれてて嬉しいです。笑

濱川:研修って内容によってはその場限りのものになったりとか、やっても忘れてるなと思うようなことがあるんですけど、鎌利さんの研修はベースラインとしてみんなに根付いている。

私自身も日常の会話に鎌利さんの研修で学んだ言葉が出てくるので、部全体に根付いているなというのをすごく効果として感じていますね。

前田:嬉しいです。4時間という研修の中でたくさんのことをお伝えしていますが、社内で言葉が残り、みんなの共通語として活用いただいているんですね。

―講師や研修プログラム、たくさんの選択肢がある中で「この人にお願いしよう!」と濱川さんが思うポイントってなんですか?―

濱川:一つは、自分が腹落ちしているかどうか、ですね。

自分が感動して入り込めているか。そこに念いがないと、みんなに受けさせたいという気持ちになりません。上司と人材育成の課題について話していく中で、この課題に対して、誰の研修やった方がいいと思う?となったときに、自分が腹落ちしてて自分がしっくりきてる人に頼みたい。じゃあ私から鎌利さんに相談してみますねとなって、コンタクト取ることが多いです。

もう一つ、鎌利さんに依頼する大きなポイントは、研修前の事前打ち合わせで、僕らが困ってること、いま必要なことに対して、お医者さんの処方箋のように提案してくれるところです。最新の情報やタイムリーなものなどたくさんの打ち手の中から、「濱川さんの部署はこの打ち手とこの打ち手を組み合わせて合わせてやってみましょうか」であったり「一般的にはこうですが、このエッセンスを入れてみましょうか」という組み立てがすごく上手だなって。結果的にうちの満足度に繋がっていますし、すごく助かっている。ここが前田さんにお願いする大きな点になってるなと感じます。

前田:ありがとうございます!

僕たちもなかなか表に提示しきれてない部分はあるんですけど、僕らが持ってるサンプルや事例だったりを御社用にカスタマイズしてお届けしているところに価値を見出していただけているのが本当に嬉しく思います。

―最後に、今後どのような組織を作っていきたいか、お聞かせいただけますか。―

濱川:「自走力をつける」ということですね。そこにチームワークを掛け算する。

チームワークは備わってきつつあるので、その中でいかに部下に権限移譲したり、メンバーが自分から行動して動かしていくかが今年のポイントかなと思っています。 あらゆる部署からのあらゆるリクエストを日々たくさんいただきます。同じ人数で多くのタスクをこなすためには自走力をつけてもらわなければなりません。課長2.0研修で教わったことを着実にコツコツやっていくのが、今年の課題でもあり成功に繋がっていくのではないかなと思います。

当初、研修を実施する狙いとしてはこの視点は思ってなかったんですけど、結果的に今振り返るとめちゃくちゃ今年のポイントはこれだなと感じています。

前田:僕からも最後に1点。課長2.0の研修を他の方におすすめするとしたら、どういった方々に受けてもらいたいなって思いますか?

濱川:上司だけでなく部下も参加させる、つまり次世代リーダーも参加させる、と言うのが全体を動かすにはいいんじゃないかなと思います。リーダー研修=マネジャーが受けるってあると思うんですけど、それじゃ会社は動かないんじゃないかなって。

前田:同じ意見です。一般的なリーダー研修って、リーダーになってから学ぶもんだって思っている方がほとんどです。でもそれじゃ遅い。僕がすごく意識してることなのですが「課長2.0」の本はリーダーになってから読むもんじゃなくて、むしろリーダーになる前から読んでほしいんです。今回のケースでは「課長2.0」研修を部署全員で受けてもらったマクドナルドさんはベストケースで受けてもらえたかなと思っています。

また、上層部の方も聞いていただいたことで、企業の中で1つの文化のコンセンサスをとってしまうことで、エスカレーションもしやすいし理解しやすい場作りが研修を通じて数時間でできる。これぞ研修の有効活用のひとつだなって思いました。

濱川:あとは引き続き結果を出していきます!笑

―ありがとうございました!―

研修を通じて部署内に起こった行動変容とポジティブな変化。そして弊社に継続して研修をご依頼いただく背景についてお話しいただきました。

この記事を書いた人

katamariwebsite2020